いつでも行ける病院を選ぶな

人生初同人誌を作ったので自語失。

 


①タイトルと表紙

木場榎の同人誌を作るにあたって、とりあえず全部死ネタの短編集にするか!と決めてからすぐタイトルは決まった。元々この詩というかこの訳が好きなので引用することにしたが、「さよならだけが人生だ」はあまりにも他のオタクが既に同人誌のタイトルに使いまくってたので嫌になり「このさかづきをうけてくれ」にした。木場修太郎榎木津礼二郎の関係性に合ってるのでこっちにして正解だった。

表紙を先に書き上げて入稿したので中身と雰囲気違いすぎるなとも思うし、いやこれでええんやとも思う。四角い骨壷を掲げてビールを浴びる榎木津礼二郎木場修太郎は遺骨だけの出演になので木場しか死ななそうな感じがするのは少し後悔。でもよく見ると榎木津の脚も途中でなんか切れてて、これはなんか幽霊みたいな意味があったりしたはず。色味が印刷で想定よりマゼンタっぽくなり過ぎたのは反省です。

 


②眠らずに死ね

良いタイトルだなー。良いタイトルですね。木場修太郎が墓を破壊したら面白いなーと思って描きました。やりたかったこととしては榎木津の死を受け入れられない木場修太郎です。当時チューペットは無いらしいですがチューペットを吸ってる方が絶対良いので押し通しました。

 


③馬鹿な男

これは普通に再録です。当時京極夏彦の文章を再現しようと試行錯誤してたんですけど、下手な猿真似にしかならんのでやめた方が良いなと思います。再録にあたって文字数足したりしようかとも考えましたが普通に下手な文章過ぎて足せなかったし元ある文章に足すみたいなの苦手っぽいです。益田が木場榎を観測するのが大好きなんですが、葬式に出る榎木津と葬式に出ない木場で「眠らずに死ね」との対比になってよかったなと思います。

 


④サヨナラして焦がれたならまた

榎木津を神にしない木場が好きです。周囲のせいで勝手に神にされてしまう人間のことが好きなんですが、榎木津は自分が言い出して自らそう振る舞ってしまって「神」の役割に転がり落ちてしまうのが良いなと思います。木場修太郎榎木津礼二郎の能力ですらしょうもないくだらないとあまり信じてないんだよなあ。

 


⑤愛するあなたに呪いあれ!

木場って育児放棄しそうだし、してたら嬉しいぜ!と思っています。家族のことを愛してないわけでも大事にしてないわけでも無いけど、家庭を放って仕事しかしなさそうな男じゃないですか。蛇足のせいで木場が榎木津と不倫してそうな感じが出てるんですが、榎木津は正しい人間なので不倫はしてないです。モブがめちゃくちゃ喋るし普通に自分が前書いた小説を下敷きにして書いてるのでめちゃくちゃな二次創作だと思います。何となく白雪姫でまとまったのは良いですね。

 


⑥なんでもない日

木場が榎木津を失うことでバランスを失うのが書きたかった話です。私は京極堂と榎木津が物語の中で最強として位置づけられていることに興奮するし、木場がいわゆるレギュラーキャラじゃなかったら多分人を殺してるところにも興奮します。何故か青木くんの感情メインの文章になってしまいましたが、魍魎の匣のことを考えながら書けてよかったです。

 


⑦このさかづきをうけてくれ

「木場が死んだ後にそれまでは普通にしてたけど、ふとした時酒瓶が減っていないのに気付いて涙を零す榎木津が見たい」というツイートをずっとしてたので、漫画にしました。榎木津が木場といる時は素の子供っぽくなるのが好きという気持ちも込められてよかったです

 


和寅が「坊ちゃん」とか言ってたり人物紹介ページの榎木津が掠れ過ぎているところなどはあるが概ね良い本だと言えると思います。頑張って作ってよかったです。感想くれたら嬉しいので感想ください!よろしく!!!!!!!!!!!!!!!

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